あさMiniこくレポ「神戸市のニュースから地域活性化を学ぶワークショップ」(第1回)

新しいmini CoCreが本日から始まりました!題して、「神戸市のニュースから地域活性化を学ぶワークショップ」です。

このワークショップでは、マーケティングの様々な視点から神戸市の地域活性化ニュースを取り上げていきます。
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記念すべき第1回のテーマは、「新長田の三国志ガーデン閉館へ」です。1回目から閉館という悲しい内容ですが、こういうニュースを取り上げてこそ、ブラッシュアップした地域活性マーケティングの議論に繋がるんだ!ということで、ニュースの概要を見ていきましょう。

ニュースの概要(神戸ニュースNEXTより一部抜粋)
神戸・新長田の再開発ビル「アスタくにづか5番館」にある三国志演義をテーマにした博物館「KOBE三国志ガーデン」が来月14日に閉館することが28日、関係者への取材で分かった。入館者数の低迷が主な要因という。展示物は近くの商店街などで公開し、引き続き街のにぎわい創出に役立てる。

神戸市の新長田区は、「履き倒れの街」を支えるケミカルシューズ産業が盛んな街です。神戸出身の漫画家、横山光輝さんにちなんで、2009年に鉄人28号の巨大像が駅前に建てられ、新たな地域の象徴として知られています。
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その後に続き2011年に、駅前から少し離れた商店街の中に、三国志ガーデンが開かれました。三国志ガーデン開館時に設定されていたであろう事業像を、who/what/how の切り口で考えてみることになりました。

※who/what/howの説明
who・・・・・誰をターゲットにしていたのか
what・・・・・ターゲットに対して何を提供したかったのか
how・・・・・事業をどのように打ち出していたのか
ニュース記事をもとに話し合いをしていく上で大切なことは、「ニュースの書き方に惑わされないこと」です!ネット上でhowの情報はいくらでもゲットできそうなので、先にwho,whatを考えていくことにしました。

三国志は、1991〜1992年にアニメが放映され、同じ年にゲームも出ています。三国志ガーデンが呼び込みたかったのは、ここで三国志にハマった層といったところでしょうか。
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また、施設の場所としてわざわざ商店街を選んでいること、NPO法人の事業ということで、どうやら商店街の活性化も狙いとしているようです。whoは以下のように設定しました。

who:
長田区外の三国志ファン

続いてwhatはこのターゲットに対して提供したいコトなので、

what:
来場者に三国志にふれる機会を提供し、楽しんでもらう
と設定してみました。

howは、施設の目玉である三国志の物語を再現している巨大ジオラマの他、実物大の衣装、武器、ゲーム等が楽しめる「三国志体験館」があったようです。

では、このwho/what/howを1個ずつ見ていきましょう。
whoについて
上にも書いたように、長田区は鉄人像で集客に成功しています。「とりあえず見にいこか」というノリで長田に来る人もいれば、「鉄人28号大好き!」というノリで長田に来る人もいます。同じ作者の作品ということで、長田に来たアニメやゲーム好き達を呼び込もうとしたようです。

が、インターネットの口コミなどを見ていると、三国志ガーデンは、鉄人がある駅からはアクセスが悪かったようです。

商店街への集客にも繋げたかったのであれば、鉄人(駅前)から三国志ガーデン(商店街)までのアニメ・漫画好きが食いつくような動線を作っておくべきだったのかもしれません。

商店街という地域に密着した場所にあるため、地域の人をターゲットにも設定できたはずですが、それにしても開館時間が短く、小中学校の遠足にも不向きだったのかもしれません。

館内の造形について
館内のコンテンツは、来場者には比較的満足されていたようです。巨大ジオラマも圧倒的で、衣装や武器等もしっかりしたものを使用していたそうです。
ここについてあんまり言及すべきコトはありませんが、商店街とのコラボを積極的に行っていっても良かったのかもしれません。

その他について
三国志ガーデンに行かれた方のブログを読んでみて分かったことは、館内が「撮影禁止」だったということです。話し合いの中で、マーケティングの視点からは、これがかなり痛手だったのではという意見が出ました。

SNSが普及している現代では、人々は「体験の記録」をアップします。この流れにより、「知り合いがこの前行ってて楽しそうだった!」「なんか面白い写真が回っていた」→「じゃあそこに行ってみよう!」という流れになるのです。

つまり来場してくれた人が、自動的にさらなる来場者を呼んでくれるという循環が生まれます。しかし、「撮影禁止」となれば、この好循環が生まれません。館内に設置してある造形物はかなりいいものが揃っていたようなので、これを拡散してもらうような流れを作っておけばよかったのかもしれません。
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次回のMiniこくりでも、神戸市のニュースを取り上げてマーケティングの視点から議論していきたいと思います。是非ともご参加ください!
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